【症例紹介】4か月間休職することになった坐骨神経痛(30代男性)

痛みのせいで4か月休職するまでになった坐骨神経痛を抱えた30代男性がいらっしゃいました。その方がどんな状態でどのように改善に導かれたかをご紹介します。

目次

症状・お悩み

4ヶ月前から右側のすねと股関節の前側が痛くなり、歩くのが辛く一週間の安静入院をし、少し良くなり仕事に復帰するも症状が悪化してしまいました。

お尻、すね、足首、足先の痛み、しびれで仕事が困難になり再び4か月間休職(自宅療養)。就寝中も痛みで寝られない、寝返りで目が覚める、トイレ行くのも杖を使うこともあり日常生活もままならない、病院でのリハビリ、処方せんも効かず先の見えない状態。

他の治療院も行きましたが改善せず「坐骨神経痛」で検索、私自身(橋爪のこと)も坐骨神経痛の経験者ということで来院されました。

検査・見立て

確認動作

前屈動作だと右臀部に痛み 
体の左右伸ばし
右捻りだと右すね・足首に痛みがでます

Iさんの辛い症状

1:すねの痛み痺れ
2:股関節の前から外側の痛み 
3:腰・お尻の痛み 
4:足首の捻挫(捻った記憶がないけど痛い)

当院の見立て

股関節の前から外側の痛みがあると大腿神経痛と坐骨神経痛が混ざっていると推測。

Iさんの捻挫というのも症状の一環と思います。

施術プラン

トリガーポイント整体

ツボというとイメージしやすいでしょうか?

トリガーポイント反応の特徴として放散痛と再現痛があります。

放散痛は押圧している場所から離れた場所にズキンと痛み・ジンジンする痺れ・ズーンと重い・もわーんと響く・ぽわーんと温かいなどの反応がでます。

再現痛は押圧した奥にズーン・周辺にジワーン・離れた場所ピーンと訴えているいつもの気になる症状が再現されるまたは似たような反応がでます。

それによって「ああぁそこそこ」「それだったのかぁ」と原因の凝りに当たってと実感できます。

症状が強いほどトリガーポイント反応も強く症状が酷くなければ反応も酷くない傾向にあります。

「ううぅ」と始めは辛い反応ですが、施術を進めると「ああイタ気持ちいい」と慣れてくる=解れる→「痛くない」と症状が改善に導びかれていきます。

これが当院のトリガーポイント整体です

Iさんの場合のトリガーポイント

Iさんの場合、坐骨神経痛の酷い症状、右・腰・臀部・もも(裏、外)・ふくらはぎのトリガーポイント(原因の凝り)を見つけて解していきました。

痛み・痺れが落ち着いてきたら、骨盤帯(腰椎、骨盤、股関節)の歪みの調整することで、痛み痺れがなく歩ける・仕事、日常生活も正常な状態に戻していくことを目指しました。

施術経過

右上横向きの体勢

一番気になるすねの腓骨筋へアプローチ。

Iさん「それ 足の甲に伝わります」

すぐにトリガーポイント反応が出ますが、すねの痛みも足の反応も酷くはありません。

次に気になる股関節の外側の小殿筋のアプローチ。

Iさん「ううぅ骨っぽいズキッとした痛みですねにもきます」

気になる脛へのトリガーポイント反応が出て効いている感じです・

しばらくするとIさん「ああぁお尻にもジーンと伝わりイタ気持ち良くなってきました」

反応のわりに早く慣れてきました。 

腰の筋肉の腰方形筋へのアプローチ

腰の硬い凝りを押圧すると、Iさん「ああ、脛にジーンと響きます」

腰から脛にはなかなかないし強い反応で耐える感じです。腰もズキンと痛みます。

外ももの外側広筋へのアプローチ

Iさん「うあー、そこはきつい。ももカンです(※ももカン:子供の頃に外ももを膝蹴りするいたずらのこと)」

それは拷問なので優しくなでる程度に押圧します。

うつ伏せに体勢チェンジして、お尻の下側の梨状筋へアプローチ

Iさん「ああああああそこそこ、脛がめちゃくちゃ痛いです」

触っていない脛の方が辛くなるほどの強いトリガーポイント反応です。

触ってないのに痛いって不思議ですよね。

仰向けで骨盤の筋肉である腸骨筋へアプローチ

Iさん「熱っつ、凄い熱いです」

熱いお風呂のような感じで、押圧している間はずっと熱い状態です。

2回目の施術以降

2回目の施術後で「寒気、あぶら汗、吐き気、頭痛が出る」と電話を頂きました

安静にして体を休めてくださいと伝え、好転反応について説明をし、好転反応に関する資料はお渡しいるので、Iさんにも好転反応をご理解頂けました。

正直こんな好転反応は今までの施術経験ではありませんでした。

Iさんがその後に主治医に聞くと「強い薬を処方しているので血流が良くなり薬が急に効いたのではないか」との回答でこれを聞いてほっとしました。

こんなこともありながらIさんとの二人三脚での施術を行い徐々にトリガーポイント反応や痛みが軽減して計10回で日常生活に支障がないレベルまで回復して、20回を超えて仕事に復帰されました。

今回の原因について

一番辛い脛の痛みと痺れの原因

殿筋群(特に梨状筋)・腰の腰方形筋・すねの腓骨筋の順に、脛への痛みと痺れが再現されるトリガーポイント反応が複数ありました。

二番目に気になる股関節の痛みの原因

腸骨筋・小殿筋で股関節付近に痛みが再現されるトリガーポイント反応が複数ありました。

両方ともに殿筋群のトリガーポイント反応が大きなウエイトを占めていました。

日を追うごとに状態が変わっていく

日によって微妙に症状(痛み、痺れの場所や種類)が変化して、それに合わせて施術することで訴える嫌な症状が明確に再現され、Iさんと一緒に原因を特定し解していくことが出来、私の想定よりも早く仕事に復帰されました。

腰・お尻・もも・ふくらはぎの凝りが酷く、例えればそれぞれの筋肉に2kgの重りをつけている状態です、

Iさんは仕事柄1日10000~20000歩(約7~14km)歩くので、その状態だと体が悲鳴を上げても不思議ではありませんでした。

まとめ

Iさんは症状が酷く、安静入院後に復帰するも再発し3か月間の休職中。

痛みで寝られない。リハビリも効果なし。私も辛い坐骨神経痛を体験しましたが、ここまでは酷くはありませんでした。

仕事ができない、寝返りで目が覚める。これでは心も折れてしまいます。

正直こんなに酷い症状を改善できるものかと思いましたが、仕事ができない夜も目が覚める辛い気持ちを考えると「何とかしなければならない」と自分も辛かった時と重ねて、目の前の施術に集中し、Iさんと日々の症状の確認し、その時々に合わせた施術をすることで改善していきました。

これは2016年のお話で私にとっても自信になる改善事例でした。

この後に1年間ほど間隔があきましたが、その後は月に2回ペースのメンテナンスを今も継続して頂いており、これ以来坐骨神経痛は1回も再発もせず、肩凝り・腰痛・足・仕事の疲労のケアで症状になる前に対処しています。

Iさん自身も酷い症状以来、体に気をつけてセルフマッサージ、ウォーキングをこまめに行い良い状態を維持しています。

症状の改善はもちろんですがその後もいい状態を維持、お客様の理想の状態することが当院が健康サポートとしての役割だと考えています。

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