【症例紹介】60代女性Sさん介護士、寝られないほど辛い坐骨神経痛の改善事例

60代女性で介護士をされているSさんが、寝られないほどの坐骨神経痛を抱えて当院にいらっしゃいました。

どのような状態で、どんな施術を行い、どのように改善に向かっていったかをご紹介します。

目次

来院までの状態

  • 4日前から仰向けで寝られないほど酷くなって寝られないのが辛い
  • 台所仕事で立っていられない
  • ジワーンとした鈍痛

などの悩みを抱えていました。

Sさんは30代で腰痛が出て、病院では椎間板が狭いと診断されていました。

また今まで(50~60代)はお尻の痛みが1~2回出たけどすぐに治まっていたのが今回はなかなか治らない状態でした。

日常生活に支障がでているし、足のしびれも酷くないがある。症状レベル3~4(10がベスト、0がワースト)で、痛みをとって欲しいという目的で来院されました。

来院決め手

先生も坐骨神経痛の経験者だから(Sさんのコメントより)

体の検査でわかったこと

後ろ反りで左のお尻に痛みがでます。全体的に体が硬いことが問題でした。

当院が提案した施術プラン

当院ではトリガーポイント整体で症状の回復を図ります。

はじめにトリガーポイント整体の特徴である「1拡散痛がでる」「2症状が再現される反応がある」の2つを説明しました。

そして「Sさんと一緒に悪い所を探していきますのでその時の痛み、反応を教えてください」と伝えました。

施術

はじめにうつ伏せになってもらうのですが、左足をベッドから降ろさないと痛くてできない状態です。

元々は腰痛から始まっているのでかなり酷いでした。

背骨と骨盤の境目の背筋(脊柱起立筋)へのアプローチ

怪しい背骨と骨盤の境目の背筋(脊柱起立筋)から施術を始めました。

Sさん「左のお尻に嫌な痛みと足にしびれがでます。」

お尻の辛い鈍痛が再現される反応です

腰の筋肉(腰方形筋)へのアプローチ

次に同じように腰痛の代表的な腰の筋肉(腰方形筋)に施術を行いました。

Sさん「ううっお尻の痛みと足のしびれがでます。」

ここはお尻と足の症状が再現される反応です。

お尻の筋肉(大、中、小殿筋)へのアプローチ

坐骨神経痛の大きな原因とされるお尻の筋肉(大、中、小殿筋)に施術を行っていきました。

Sさん「凄い痛いです。足先までしびれます。」

少しの押圧でも強い痛みで体が逃げるようになりますが力加減を調整すると、

Sさん「嫌じゃないです効いている感じです。」

お尻のアプローチでも足のしびれが再現される反応があります。

症状が強いほど原因のトリガーポイントは1つではなく、複数あることが多い or または強いトリガーポイント反応が伴います。

症状の原因(再現される反応)をSさんと2人で的確に見つけて解していくことが重要でSさん「始めは施術も辛くて優うつだったけど症状が楽になり前向きになってきた」と感じて頂けました。

施術による変化

Sさんの場合、6回まで4日おきの施術ペースをお願いしました。

寝る時はレベル4~5、昼はレベル7~8まで回復(10がベスト0がワースト)。

その後1週間おきの施術ペースで施術を続け、8回で寝るのも問題なくなりレベル8~9まで回復しました。

夜もぐっすり眠むれて立ち仕事も痛くなく日常生活に支障もなくなりました。

初回から計9回 1ヶ月強(37日間)で前の状態まで回復されました。 

Sさんの坐骨神経痛の原因とは

1:お尻の筋肉 小、中、大殿筋が症状の主な原因

2:腰の筋肉 腰方形筋、脊柱起立筋が腰痛→坐骨神経痛に移行した原因

Sさんは元々慢性腰痛があり、日頃から普段は疲労・凝り・張り感などでそれほどでもないものの草刈り後など無理すると2~3日腰痛になっていました。

また時々お尻の痛みがあるけど長くは続かず自然と治っていました。

自覚症状がこれ位だと大したことはない、そのうち治ると思いがちですが、これが体の中では実は黄色信号でギリギリの状態なのです。

Sさん自身は「急に酷くなった」と感じていますが、凝り→トリガーポイント→症状の発生の流れがじわじわと進行していたのですが分からなかったといった感じですね。

まとめ

Sさんは慢性腰痛で日頃から腰痛のストレッチ・エクササイスの動画を参考に実践されるほど腰痛に対する意識が高い方です。

当院の考える症状の原因・解消方法を説明させて頂くと真摯に聞いてくださる、施術でもトリガーポイント反応を表現していただきとても協力的でした。

ボールマッサージ、ストレッチなどの自宅での宿題も実践されて、症状が酷い割には1ヶ月強で元の体にまで回復されました。

当院ではこれがゴールでなくこの良い状態を維持していくことが本当のゴールと考えています。

その為、月に1回のメンテナンス施術と自宅での腰痛体操を推奨しています。

Sさんは慢性腰痛が治らない・歳をとれば仕方がないと思い込んでいましたが、トリガーポイントになる前の凝りを取り除くことでこれなら再発防止ができるかもと思考に変わりメンテナンス施術に移行していきました。

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